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小樽と札幌軟石

2026年 9月 22日

小樽と札幌軟石

小樽と札幌軟石

江戸中期から明治にかけて、大阪と蝦夷地(北海道)間の航路を結び、あらゆる物資や 文化を運んだ北前船。明治に入ると、小樽港は商港として重要性を高め、仲継港の役目を 果たしていた小樽の海沿いには、船舶によって運ばれてくる物資を保存しておくため、運河沿いを中心に倉庫群が築かれていきました。当店が入る『旧小樽倉庫』もその一つ。明治 23 (1890)年から明治 27(1894)年にかけて、石川県の橋立(現・加賀市橋立町)の北前船 主であった西出孫左衛門と西谷庄八によって、北海道で最初の営業倉庫として建造されま した。明治期に商港として栄えた小樽を象徴する大型の石造倉庫は、現在も小樽の街並み を作る主要な建物になっています。
小樽に残されている石造建築の多くは、「木骨石造」と呼ばれる構造をしているのが大き な特徴です。木骨の軸組に軟石を積み上げた構造で、営業用の大型倉庫だけではなく、個 人や商店の蔵などにも採用されていました。外壁には、凝灰岩の一種である軟石が使用さ れており、小樽市域でも採掘されていました。桃内や天狗山では、明治の初めから昭和 30 年頃まで採石が行われていたといわれています。

旧小樽倉庫に使用されている「札幌軟石」は、約 4 万年前に、現在の支笏湖の場所で発生した 大規模な火山活動による火砕流が冷えて固結した「溶結凝灰岩」という岩石です。小樽で 石造建築が普及した背景には、地域で石材が産出されたことだけでなく、明治 37 年(1904 年)の小樽の大火が挙げられます。市街地の大半を焼き尽くした大災害は、市民に耐火建 築の重要性を訴えかけ、さらなる石造建築の普及を促しました。札幌軟石は保温性に優れ、 火に強く加工もしやすいことから多くの建物に使用され、現在も小樽にはその美しい景観 が残されています。


【Liaison】
札幌を拠点に、札幌軟石や北海道産の木材、樹脂を使ったアクセサリーを制作する「Liaison」。歴史ある貴重な石材ならではの、身に纏う存在感が魅力です。

こちらは、UNGAPLUS限定販売のアクセサリー『うきだま』。小樽のガラス文化の始まりは、ニシン漁の発展と共に開発されたガラス製の浮き玉が生産されたことに由来すると言われています。その小樽の浮き玉をイメージし、札幌軟石を球体に削り出し、14kgfの金具で網掛けロープを表現した美しいデザインの耳飾りです。
こちらは、小樽と中川町、二つの地に継承する街の記憶を繋ぐプロジェクト「ITAYA SPIRIT」から生まれた『軟石香立て』。「なかがわの森」で育った木と札幌軟石を組み合わせ、一体的に形成した造形美が魅力の香立てです。

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