小樽能楽堂 和茶盆 wachanbon




日本の伝統的な食文化の一つ、和菓子には欠かせない希少な砂糖である「和三盆糖」は、かつて、北前船によって讃岐(香川県)や阿波(徳島県)より運ばれたと言われています。また、小樽には、佐渡出身の豪商であった岡崎謙が建てた北海道唯一の能舞台「旧岡崎家能舞台(小樽市能楽堂)」があります。『小樽能楽堂 和茶盆』は、北前船が小樽に運んだ能文化を木型を用いた「打ち物」で表現しました。



北前船を表す舟型や能の女面型の他、松竹梅などのおめでたい型を使い、小樽の和菓子職人の手で作りました。お味は、柚子茶、梅昆布茶、焙じ茶、抹茶の4種類。くちどけが柔らかく上品な甘さが特徴です。



パッケージには、能舞台の正面奥に描かれた老松の「鏡板」があしらわれています。



北前船が繋ぐ歴史に思いを馳せ、小樽の地に根付く能文化とともにお届けいたします。4種のお茶の風味を載せた和三盆をどうぞお楽しみください。






原材料

和三盆糖(国内製造)、水あめ、ほうじ茶、抹茶、ゆず果汁、塩、昆布粉末、梅肉粉末、はちみつ/酸味料、香料、着色料(赤102、黄4、青1)

内容量

19個

賞味期限

お届けより1ヵ月前後

保存方法

直射日光、高温多湿を避けて保存してください。

サイズ

外箱:16.3×6.5×2.7cm




旧岡崎家能舞台(小樽市能楽堂)


 佐渡出身の豪商であった岡崎謙が小樽の自邸に建てた「旧岡崎家能舞台(小樽市能楽堂)」。岡崎が幼少期の10年余りを過ごした佐渡は、北前船船主や船大工など廻船業に携わる人々が多く居住し、北前船の寄港地として繁栄。また、江戸時代幕府の直轄事業である金山があり、折々中央から役人が派遣。初代佐渡奉行が猿楽(江戸時代まで能は猿楽と呼ばれていた)師の家の出身であったことをきっかけに、能の盛んな土地となりました。
 幼い頃より佐渡で能楽に親しんでいた岡崎は東京商業学校(現:一橋大学)在学中、金春流にて能を習い、帰郷後、自宅に能舞台を建築するほど能に傾注。大正15年に完成した能舞台は、用材に佐渡産の神代杉や、九州産の檜、道産の松などの特選材を用い、鏡板の松と切り戸口の竹の絵を狩野派第17代の狩野秉信(かのうもちのぶ)に描かせるなど、江戸時代に定められた最高基準の格調を備えたものとなりました。
 完成した舞台には東京から能楽師を招くなど、小樽は元より北海道に能文化を普及するために尽力。没後は、その遺志により昭和29年、小樽市に寄贈、移築され、今に至ります。




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