サイズによって呼名が変わる出世エビ「クルマエビ」
小樽港海の幸お届け便り vol.110
クルマエビ(車海老)はお腹を丸めたときに、縞模様が車の車輪のように見えることからその名前がつきました。地域によっては「マエビ」、「マダラエビ」、「ホンエビ」などの呼び方があります。
熱を加えると風味と甘みがよく出るクルマエビは、「姿イセエビ、味クルマエビ」と言われるほど、味の良さからエビの中でも特に人気が高く、市場ではイセエビと並び、高級食材として流通しています。その美味しさの秘密は、豊富に含まれるアミノ酸のうち、グリシン、アルギニン、プロリン、リジンの4つのアミノ酸が3割を占めていて、エビの中でも特に豊富です。
クルマエビは「出世エビ」とも言われ、魚河岸ではサイズによって呼び方が変わります。かき揚げなどに使われる10cm位までの小型サイズを、小さい順に「コマキ(小巻)」、「サイマキ(才巻)」、15cm位までのものを「マキ(巻)」、20cm近い大きさのものを「クルマ(車)」、そしてそれを超える特大のものは「オオグルマ(大車)」と呼ばれます。大きなメスになると30cmに達するものもいるようです。
昔からクルマエビは「東京湾の天然」が一番と言われますが、現在、東京湾の漁獲量はとても少ないので一般的に見かけることは滅多になくなりました。クルマエビは、江戸時代の頃から日本各地の内湾で獲れたのですが、昨今、天然モノの水揚げは激減し、約8割強が養殖モノになっています。当然、天然モノは超高級品ですが、養殖にかかるコストも高く、養殖モノであっても天然モノとそれほど大差はなく高級食材として扱われています。
天然のクルマエビは夏場の6月〜8月が旬。一方で、養殖のクルマエビは、消費が増える冬にかけて12〜2月が旬と言われています。令和2年の都道府県別の天然モノの漁獲量を見ると、全国計で320t。県別1位は愛知県83t、2位は愛媛県56t、3位は大分県50tとなっており、3県あわせて、天然モノ漁獲高の約6割を水揚げしています。養殖モノは平成30年のデータで、全国計が1,478t。県別1位が沖縄県の549t、2位は鹿児島県324t、3位は熊本県254tとなっています。
かつて江戸から明治にかけて日本各地と北海道を結んだ北前船という商船がありました。
その頃から小樽を大きく発展させてきた「春告魚」とは鰊のこと。
ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
小樽百貨UNGA↑は、小樽水産加工業協同組合とともに、この街を活かしてきた「海の恵み」を全国の皆様へお届けいたします。
クルマエビ(車海老)はお腹を丸めたときに、縞模様が車の車輪のように見えることからその名前がつきました。地域によっては「マエビ」、「マダラエビ」、「ホンエビ」などの呼び方があります。
熱を加えると風味と甘みがよく出るクルマエビは、「姿イセエビ、味クルマエビ」と言われるほど、味の良さからエビの中でも特に人気が高く、市場ではイセエビと並び、高級食材として流通しています。その美味しさの秘密は、豊富に含まれるアミノ酸のうち、グリシン、アルギニン、プロリン、リジンの4つのアミノ酸が3割を占めていて、エビの中でも特に豊富です。
クルマエビは「出世エビ」とも言われ、魚河岸ではサイズによって呼び方が変わります。かき揚げなどに使われる10cm位までの小型サイズを、小さい順に「コマキ(小巻)」、「サイマキ(才巻)」、15cm位までのものを「マキ(巻)」、20cm近い大きさのものを「クルマ(車)」、そしてそれを超える特大のものは「オオグルマ(大車)」と呼ばれます。大きなメスになると30cmに達するものもいるようです。
昔からクルマエビは「東京湾の天然」が一番と言われますが、現在、東京湾の漁獲量はとても少ないので一般的に見かけることは滅多になくなりました。クルマエビは、江戸時代の頃から日本各地の内湾で獲れたのですが、昨今、天然モノの水揚げは激減し、約8割強が養殖モノになっています。当然、天然モノは超高級品ですが、養殖にかかるコストも高く、養殖モノであっても天然モノとそれほど大差はなく高級食材として扱われています。
天然のクルマエビは夏場の6月〜8月が旬。一方で、養殖のクルマエビは、消費が増える冬にかけて12〜2月が旬と言われています。令和2年の都道府県別の天然モノの漁獲量を見ると、全国計で320t。県別1位は愛知県83t、2位は愛媛県56t、3位は大分県50tとなっており、3県あわせて、天然モノ漁獲高の約6割を水揚げしています。養殖モノは平成30年のデータで、全国計が1,478t。県別1位が沖縄県の549t、2位は鹿児島県324t、3位は熊本県254tとなっています。
海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」
かつて江戸から明治にかけて日本各地と北海道を結んだ北前船という商船がありました。
その頃から小樽を大きく発展させてきた「春告魚」とは鰊のこと。
ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
小樽百貨UNGA↑は、小樽水産加工業協同組合とともに、この街を活かしてきた「海の恵み」を全国の皆様へお届けいたします。