【ICHIBA SANPO vol.5】「いつ行くの!?今でしょ!」小樽中央市場

2021.10.3 更新





今回は、10月に節目のイベントを控えている小樽中央市場をご紹介。私自身、夫の実家のすぐそばということもあり、特に身近に感じている市場ともいえます。歴史もありながら、近年は個性的なお店も増えています。まだ一度も行ったことがないなら、絶対「今でしょ!」な市場ですよ♪


来月で協同組合発足から70年

突然ですが、北海道新聞・小樽後志面に連載中の「田口智子の市場さんぽ」コラムを読んでいただいた方はいるでしょうか?

よくよく見ると、表記の仕方が違うだけで、このUNGA↑の市場コラム「ICHIBA SANPO」と同じタイトルなんですよね(笑)。

9月24日に掲載された3回目の道新コラムも、中央市場の紹介記事でした。

そこにも書かせてもらいましたが、小樽中央市場はこの10月で協同組合発足から70年という節目を迎えます。

小樽中央市場は、1946(昭和21)年、終戦後に満州から引き揚げてきた方たちが始めました。

空き地になっていたところに、二階建ての木造バラックを建ててのスタートだったそうです。

通路は土がむき出しで昼間でも暗かったそうですが、あふれんばかりの人・人・人で、すれ違うのも大変なくらい賑わい活気があったといいます。


国内でも注目の市場

その後、バラックから今の建物が建てられました。小樽中央市場は1棟、2棟、3棟と縦に並んで建っており、一番海側に位置する1棟は1953(昭和28)年に建設、すべての棟が完成したのは3年後の1956(昭和31)年でした。

二階と三階は住宅になっており、現在、国内で現存する住居付きの市場で一番古いのは、この小樽中央市場なんですよ!

その後、昭和40年代になると、さらに中央市場は活気づきます。

幌内など、空知の炭鉱から石炭を積んでやってくる鉄道は、手宮で積み荷を降ろした後は空になるため、たくさんの行商人たちが小樽駅から帰りの鉄道に乗って産炭地へ売りに行く・・・いわゆる「ガンガン部隊」と言われる女性たちが活躍します。

小樽の市場は、ガンガン部隊の食料供給の場でしたが、特に小樽中央市場は主要な供給基地でした。

そんなストーリーを持つ中央市場だからこそ、日本遺産「炭鉄港」の構成文化財の1つとなっているんです。

そして、全国的に、市場が日本遺産の構成文化財になっているも、ここ小樽中央市場だけなんですよ!

市場内には展示もありますので、ぜひ見てほしいです。

中央市場写真


若手が盛り上げる、古くて新しい店の数々。

そんな歴史をもつ中央市場ですが、時代の流れとともに活気を失っていた時期もありました。

しかし、ここ数年、小樽中央市場で目立つのが、老舗の間で頑張る「若手店主の新しいお店」です。

しかも、元々市場とは何の関係もない店主たちが、昭和な雰囲気の中央市場を気に入り、あえてここに出店しているのです。

たとえば、フルーツティーの店「Tea Three」。じつは、店主の手島さんの本業は美容師です。

経営する美容室「Fresh&Peace」で、お客さんに出して好評だった「ティートリコ」というフルーツティーを、この中央市場でも販売しているんです。

パイナップルやマンゴー、ピーチなどのドライフルーツがお茶になっていて、どれも甘酸っぱくて美味!

商品としてお茶を買っていくこともできますが、こちらで飲むことも可能です。市場内の魚屋さんで魚をさばいてもらう間や、惣菜店の揚げ物が出来上がる時間まで、ここでお茶をしながら待っている…というお客さんもいるそうですよ。

また、大人気なのが、店長の和田さんが作る「パンプキンタルト」。じつは、うちの十和子も大好物です♡(写真は4年前のとわこ)

中央市場写真

中央市場写真





また、「クチル花店」の店主・山本さんも、「くすんだ色合いの花々と市場の相性がいいから」と、2017年に市場に出店した方です。

「クチル花店」のクチルは「朽ちる」の意味。

店内には、生花だけではなく、ドライフラワーのオブジェも並んでおり、昭和でレトロな中央市場とくすんだ色の花々は、驚くほど馴染んでいます。

ちなみにこちらの「クチル花店」は、とわこが中央市場で一番好きなお店ですよ♪

この「クチル花店」や「Tea Three」のほか、月に2回ほど市場に出店しているのが、ご近所の「ジーンズショップLOKKI」。

LOKKIの店主・平山さんは「市場が好きだから」と、中央市場の一角にテーブルを広げ、主に輸入食品などを販売しています。

ご自分の店舗と市場は歩いて数分の距離なのに何故わざわざ市場に?と思いますが、「LOKKIは洋服が主なので、食品だけを買いに来づらい面もあるんです。

市場内だと、市場で買い物したついでに、おばあちゃんがふらっと買って行ってくれたりもする。

LOKKIとは、お客さんの層も違うし楽しいんです」と語っていました。

中央市場写真

中央市場写真

中央市場写真

中央市場写真





10月13日から15日は70周年記念イベントも♪

もちろん若手店主だけでなく、老舗の魅力的なお店もたくさんある中央市場。

名物「サカタのイカメンチ」が大人気の酒田商店は、入船市場にあった時から通っているお店ですし、新井精肉店の「若鶏の半身揚げ」は、めちゃめちゃジューシーな絶品。我が家ではここの「若鶏の半身揚げ」しか食べません(笑)。

そのほか、「樽っ子」のかに飯弁当やザンギなど、とにかく美味しいものがたくさんの中央市場。

10月13日、14日、15日の「70周年記念イベント」の3日間は、市場各店の目玉商品が半額になるほか、300円で1本引ける300円くじも行われます。

また、記念事業のひとつとして作られているデジタルサイネージには、私やとわこ(夫や夫のお母さんまで)も登場しています。

この3日間に流れるそうなので、私たちも家族で楽しみにしています。

というわけで、行くなら今でしょ!な小樽中央市場。ぜひ足を運んでみてくださいね♪

中央市場写真

中央市場写真

中央市場写真

中央市場写真


Vol.6へ続く







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