北海道では夏の一度しか産卵しないアサリ

小樽港海の幸お届け便り vol.74

日本全国の貝塚から数多くのアサリの貝殻が出土しているように、アサリは古くから食用とされおり、とても身近な食材です。酒蒸しや潮汁、味噌汁、和え物、しぐれ煮などのほか、ボンゴレパスタやクラムチャウダーなど、多様な調理法で食されています。日本ではあまり生では食べませんが、ポルトガルやチリなどでは生でも賞味されているようです。

1980年代までは日本各地の砂浜で潮干狩りなどでもよく獲れていましたが、乱獲だけでなく、埋め立てなどによる砂浜の減少や水質汚染、また近年では温暖化の影響などにより、その漁獲量は激減しています。島根県の中海ではかつて数百トン獲れていたものが、今では数トンにまで減っているようです。

現在、中国や韓国からも輸入されており、その量は国内の漁獲量とほぼ同じくらいに増えています。国内の水揚げ量は愛知県がダントツに多く、次いで北海道、福岡と続きます。

アサリは海水の温度が20度前後になる春と秋に産卵をします。関東以南では春と秋の2回。東北では1〜2回。北海道では夏にしか海水温が上がらないので産卵も夏の一度だけのようです。3月中旬になると各地で潮干狩りのシーズンに入りますが、アサリの旬はその時期に始まります。産卵期を迎える春から初夏の6月にかけて身が膨らみ美味しくなり、市場にもこの時期に最も多く出回ります。また、関東以南では秋にも産卵期となるため、9〜10月も味的には美味しい旬と言えます。




海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


かつて江戸から明治にかけて日本各地と北海道を結んだ北前船という商船がありました。
その頃から小樽を大きく発展させてきた「春告魚」とは鰊のこと。
ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
小樽百貨UNGA↑は、小樽水産加工業協同組合とともに、この街を活かしてきた「海の恵み」を全国の皆様へお届けいたします。


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