ブリは成長するにしたがって呼び名が変わる「出世魚」

小樽港海の幸お届け便り vol.76

ブリは旧暦の師走頃にちょうど美味しくなることから、「魚偏に師」で「鰤」と書きます。「寒ブリ」という言葉があるように、たっぷりと脂を蓄え南下する12月〜2月が旬です。この時期は主に日本海側でたくさん水揚げがあり、太平洋側では少し遅れて2月〜3月頃に漁獲されています。

ブリはアジ科ブリ属の一種で、同じブリ属のヒラマサ、カンパチと共にブリ御三家と呼ばれています。大きいものだと1.5m程にもなるようですが、冬に漁獲される大きいサイズの多くは1m前後です。

ブリは成長するにしたがって呼び名が変わる「出世魚」であることはよく知られています。関東ではモジャコ(稚魚)→ワカシ(15〜30cm程度)→イナダ(30〜50m)→ワラサ(50〜60cm)→ブリ(60cm〜)と呼ばれ、関西ではツバス(15〜40cm)→ハマチ(40〜60cm)→メジロ(60〜80cm)→ブリ(80cm〜)と呼ばれます。地方によっても呼び名が違い、対象となるサイズは多少見解が違ったりします。

ブリは養殖も盛んで市場には通年流通しています。もともとハマチとは関西地方の呼び方だったのですが、西日本で養殖が盛んだったことと、40〜50cmほどの大きさの養殖物をハマチとして関東へ出荷していたため、関東では養殖物=ハマチと呼ばれるようになったようです。

世界で最初にブリの養殖に成功したのは香川県ですが、現在の主な養殖産地は鹿児島県、大分県、愛媛県などとなっています。これらの養殖は採卵から孵化なども含めた完全養殖ではなく、稚魚を漁獲し、それを2〜3年間畜養して出荷するというものです。




海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


かつて江戸から明治にかけて日本各地と北海道を結んだ北前船という商船がありました。
その頃から小樽を大きく発展させてきた「春告魚」とは鰊のこと。
ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
小樽百貨UNGA↑は、小樽水産加工業協同組合とともに、この街を活かしてきた「海の恵み」を全国の皆様へお届けいたします。


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