北海道の道東でしか獲れない花咲ガニ

小樽港海の幸お届け便り vol.77

日本では北海道の道東でしか獲れない「幻のカニ」と言われている花咲ガニは、北海道襟裳岬より東の太平洋沿岸、根室半島北側のオホーツク海、千島列島周辺、中でも浜中湾から納沙布岬にかけて生息しています。

花咲ガニはタラバガニ科で、甲羅の幅は15cmほど。名前に「カニ」とついていますが、タラバガニと同様、ハサミを除くと脚が3対しかないので、カニではなくヤドカリの仲間です。甲羅はハートを逆さまにした形をしており、脚が太めで肉厚、体全体がトゲトゲで覆われているのが特徴です。色は鮮やかな赤い色です。

「ハナサキ」の名前は、主な漁獲地となっている根室の地名「花咲」に由来するとする説がもっとも有力ですが、茹でるとさらに赤い色が増すので「花咲ガニ」の名前がついたとも言われています。また、昆布の生えている海域に生息することから、「昆布ガニ」の別名もあります。

カニには珍しく夏から秋にかけてが旬です。現在は個体数の減少により漁獲期間などが制限されていますが、水揚げの大半を誇る根室市では毎年、7月〜9月頃に漁が解禁され、8月末には「根室カニ祭り」が行われます。

他のカニに比べると身は弾力があり、食感がプリッとしていて味は濃厚。いい出汁が出るので、鍋ものに向いています。花咲ガニは茹でて食べるのはもちろん、肉厚なので焼きガニでも美味しくいただけます。




海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


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ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
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