世界的な規模で海水養殖が行われているニジマス

小樽港海の幸お届け便り vol.79

ニジマスは、カムチャツカ半島からアラスカ、カナダ、アメリカ西海岸およびメキシコ北西部に自然分布しているサケ科の淡水魚で、一生を淡水で過ごす河川残留型と、海へ下る降海型とが知られています。

淡水に生息するサケ類としてはもっとも味がよく、身色が美しい上に、病気にも強く、25℃前後の高い水温にも耐え、成長も早いので、日本では淡水魚として盛んに養殖が行われています。日本に初めてニジマスが持ち込まれたのは明治の1877年です。各地で放流も行われていて、北海道や東京、和歌山、中国地方などでも移入定着していると言われています。

またニジマスは海水養殖が世界的な規模で行われています。病気に強いことから、品種改良の母胎としても重要で、有名なドナルドソンニジマスやトラウトサーモン、信州サーモン、絹姫サーモン、ヤシオマスなどのように様々な品種改良が進められています。

ニジマスの体色は、河川残留型と降海型で違いがみられます。河川残留型は体の側面に赤っぽい帯と小さな黒斑が見られ、産卵期の雄がとても鮮やかになることから、虹に例えて「ニジマス」と呼ばれるようになりました。降海型のものは、海の色に溶け込むように全体に暗い銀色で、頭部も黒っぽいことからスチールヘッドなどと呼ばれています。体長は、河川残留型は全長40〜60cmくらいですが、降海型は全長100cmを超えるものも見られます。

その他、ニジマスの特徴として、1度繁殖すると死んでしまう他のサケ類とは違い、数年にわたって繁殖行動を行ないます。平均寿命は6〜8年程度と言われ、長いものでは11年という記録が残されています。先に述べた通り、とても味が良く、塩焼きや炒め物、ムニエルの他、燻製や冷凍物、缶詰などにも利用されています。




海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


かつて江戸から明治にかけて日本各地と北海道を結んだ北前船という商船がありました。
その頃から小樽を大きく発展させてきた「春告魚」とは鰊のこと。
ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
小樽百貨UNGA↑は、小樽水産加工業協同組合とともに、この街を活かしてきた「海の恵み」を全国の皆様へお届けいたします。


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