【ICHIBA SANPO vol.7】小樽で唯一の卸売り市場 中央卸市場

2022.3.9 更新





JR小樽駅から徒歩3分、国道5号線沿いにある小樽中央卸市場は、樺太からの引き揚げ者によって1947(昭和22)年に建てられました。

小樽で唯一、卸売りを主とする市場ですが、もちろん、小売りも可能。建物の「卸」マークが目印ですよ!


中央卸市場写真


私が市場にはまったきっかけの市場

「勝手に市場大使」を名乗っている私が最初にはまったのが、じつはこの中央卸市場。

現在、この市場の理事長を務めている、木田商店・木田篤志さんのお父さんとの出会いがきっかけでした。

初めて私が中央卸売市場を訪れた日、息子さんである篤志さんは配達で不在だったと思います。

知人から木田商店の商品を勧められ、ちょっと緊張しながらお店に行った私に、店に立っていたお父さんは、「ご縁があるように」とニッコリ笑って5円まけてくれたんです。

たかが5円かもしれません。でも、その時「市場って買い物をするだけの場所じゃないんだな。人と人のつながりを作ってくれる場所なんだな」と感じました。それ以来、私は市場が大好きになったんです。

そして、木田さんのお父さんの優しくてあったかい笑顔は、お父さんが亡くなられた今も、決して忘れられません。


中央卸市場写真


冬には必ず、ホッケの飯寿司!

知人に勧められた商品の1つが、木田商店の冬の人気商品である、寿都産小坂水産の「ホッケの飯寿司(いずし)」です。

元々、飯寿司が大好きだった私は、スーパーなどでもよくニシンやハタハタなどの商品を購入し食べてきました。ただ、この飯寿司を食べてからは・・・もう他の商品は食べられなくなってしまったんです!

飯寿司というのは、新鮮な魚を塩と酢でしめ、麹やご飯、ショウガやニンジン、南蛮などと一緒に漬けこみ熟成させて作られます。

小坂水産のホッケの飯寿司は、低温での完全熟成だそうで、味のうま味が違うんです。とにかくすべてが濃い!ベチャベチャとした水分は一切なく、濃厚で本当に美味しいんです。

以来、この飯寿司を超える味には出会えていません。そんな我が家では、12月になると3家族分の飯寿司を買いだめ。自分用にはさらにもう1箱買い、正月用にちゃっかり冷凍しておきます(笑)。

木田商店では、飯寿司に限らず、店主の木田さんが食べて納得したものしか販売しません。秋田のいぶりがっこや、宮城の金華サバの缶詰など、スーパーでは見かけない商品もいろいろ。

飯寿司以外にも美味しいものがいっぱい並んでいるので、毎度オススメの商品を買っています。

昭和23年創業の老舗・木田商店は、中央卸市場の歴史ともに歩んできたお店。

理事長でもある木田さんは、とっても気さくで明るく楽しい方。市場ビギナーの方でも、お買い物しやすいお店です。


市場には珍しいガラス工房も

国道5号線沿いに中央卸市場はある…と紹介しましたが、前述した木田商店は、国道5号線側の入り口から一番奥側、中央市場側にあります。

小樽駅から近い国道5号線側から市場に入ると、まず目に飛び込むのは「硝子工房NAKAMORI」。全国的にも、市場のなかに硝子工房があるのは、とっても珍しいんだそうですよ。

こちらでは、硝子製品の販売のほか、吹き硝子の制作体験もできますので、マイグラスを作ってみてはいかがでしょうか。(かなり前に私も作り、今も愛用しています!)


中央卸市場写真

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また、硝子工房NAKAMORIの向かいにあるのは、オシャレな雑貨店「hokkaiya」。古い市場の雰囲気に合う、派手ではないのに存在感のあるアクセサリー類や、石鹸、バスソルト、靴下などなど、どれもこれも市場のなかで販売しているとは思えない、素敵な雑貨ばかり。


中央卸市場写真


全体的には、老朽化や空き店舗も目立つ中央卸市場ですが、自家製の漬物がズラリと並ぶ大高商店や、市場開設当時から続く「長岡精肉店」など老舗も頑張っています。

いろんな顔を持っている小樽中央卸市場を、ぜひ多くの人に知ってもらえたら嬉しいです。


中央卸市場写真

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Vol.8へ続く







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