別名「トノサマウオ」とも呼ばれた白魚

小樽港海の幸お届け便り vol.90

キラキラと輝く透き通った魚体が美しい「白魚(シラウオ)」は、踊り食いで知られるシロウオ(素魚)やシラス(白子)とよく似ていますが、実は全く別の魚です。体長5〜10cm程のキュウリウオ目シラウオ科の小魚で、何かの稚魚だと思われがちですが、れっきとした成魚です。細く尖った魚体は、新鮮であればあるほど透き通っていて美しく、水揚げ後、時間の経過と共に白っぽくなる様子から白魚と呼ばれるようになりました。

白魚にはシラウオ、イシカワシラウオ、アリアケヒメシラウオ、アリアケシラウオの3属4種がいて、昔からいずれも食用となってきました。北海道から九州まで広い範囲に分布していて、最も多く水揚げしているのは青森県で、全国の約半分を占めています。その他、産地として知られるのは島根県の宍道湖や茨城県の霞ケ浦なども有名です。

日本人には古くから馴染みの深い魚で、別名を「トノサマウオ」と呼ぶところもあります。白魚の額に薄く見える紋様が葵の御紋に似ているからという説や、野良仕事をしない殿様の白く綺麗な手を白魚になぞらえたという説などがあります。女性の綺麗な指を褒める言葉としても「白魚のような指」と言います。

また江戸前寿司の寿司ネタとしても有名な魚で、最古の寿司ネタとも呼ばれています。徳川家康がことのほか白魚を気に入り、冬から春の間、佃島と京橋小網の漁師に白魚漁に専念させるため様々な特権を与え、白魚を献上させていたという記録が残っています。この慣例は江戸時代の約260年を通じて続きました。当時は隅田川や江戸川などでも白魚が獲れていたことが伺えます。

鮮度が高い白魚は生で食べることができ、産地では踊り食いも珍しくありません。食感はプリプリしていて、少し苦味が味わえるのが特徴です。茹でた白魚は、生のときとは違い、歯切れのよいフワフワとした食感になります。天ぷらやお吸い物、煮物などにもよく合い、丼ものやパスタ、卵焼きなどの料理に入れるのもお勧めです。




海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


かつて江戸から明治にかけて日本各地と北海道を結んだ北前船という商船がありました。
その頃から小樽を大きく発展させてきた「春告魚」とは鰊のこと。
ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
小樽百貨UNGA↑は、小樽水産加工業協同組合とともに、この街を活かしてきた「海の恵み」を全国の皆様へお届けいたします。


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