小樽物語
OTARU “THE” STORY vol.9
北前船の帆印

小樽運河の歴史




北前船の帆印



北海道開拓の玄関口として、多くの北前船が寄港し、栄えた小樽。

北前船とは、江戸時代中期から明治まで大坂から北海道の間を結んでいた商船のことを指します。瀬戸内から日本海廻りで往来。陸路が発達しない時代、物流の大動脈として沢山の物資を運びました。「買積船」ともいい、のちに「海の総合商社」と言われました。

寄港地での価格差を利用し商売をしながら北前船が各寄港地を廻る中、港で船(物資)の到着を待つ際に、頼りにしたのが帆印です。北前船をはじめとする当時の帆船には、黒布などが縫い付けられていました。その長さや形は様々で、沖から入港してくる船の所属や所有者を判別することができ、遠くからでも分かるようになっていました。

情報が少なく、北前船が物流の中心だった時代、その寄港は誰もが待ち焦がれるものだったに違いありません。小樽港でも沖に見える帆印に心躍らせていたのではないかと想いを巡らせます。


北前船の帆印




昆布づくし



昆布は、かつて食材の他、薬としても珍重され、高価なものでした。禅宗とともに精進料理が広がると、出汁の素材として使われ、のちに庶民の生活に浸透していきます。2013年ユネスコ無形文化遺産に認定された「和食」に欠かせない出汁。旨味成分を多く含む昆布は日本人にとって今も昔も変わらない欠くことのできない食材の一つです。

昆布は、古い呼称「ヒロメ」が「広める」に通じることから、縁起がよいとされてきました。昆布の語源ははっきりしていませんが中国の文献に出てくる「昆布」がそれではないかと言われています。「よろ昆布(喜ぶ)」は江戸時代に広がった言葉遊び。子孫繁栄を願い「子生婦(こんぶ)」の文字をあて、結納品の一つになったとも言われています。

UNGAPLUSは、礼文の香深産の最高級とされる「利尻だし昆布」をはじめ、日本遺産構成文化材にも認定された「手すきおぼろ昆布」など、掛け紙に北前船の帆印をあしらった「昆布づくし」シリーズで北前船の物語をお届けします。


昆布づくし

利尻だし昆布



昆布づくし

とろろ巻昆布



昆布づくし

手すきおぼろ昆布



昆布づくし

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