小樽物語
OTARU “THE” STORY vol.11
小樽能楽堂

小樽能楽堂




旧岡崎家能舞台



佐渡出身の豪商であった岡崎謙が小樽の自邸に建てた「旧岡崎家能舞台(小樽市能楽堂)」。

岡崎が幼少期の10年余りを過ごした佐渡は、北前船船主や船大工など廻船業に携わる人々が多く居住し、北前船の寄港地として繁栄。また、江戸時代幕府の直轄事業である金山があり、折々中央から役人が派遣。初代佐渡奉行が猿楽(江戸時代まで能は猿楽と呼ばれていた)師の家の出身であったことをきっかけに、能の盛んな土地となりました。

幼い頃より佐渡で能楽に親しんでいた岡崎は東京商業学校(現:一橋大学)在学中、宝生流にて能を習い、帰郷後、自宅に能舞台を建築するほど能に傾注。大正15年に完成した能舞台は、用材に佐渡産の神代杉や、九州産の檜、道産の松などの特選材を用い、鏡板の松と切り戸口の竹の絵を狩野派第17代の狩野秉信(かのうもちのぶ)に描かせるなど、江戸時代に定められた最高基準の格調を備えたものとなりました。完成した舞台には東京から能楽師を招くなど、小樽は元より北海道に能文化を普及するために尽力。没後は、その遺志により昭和29年、小樽市に寄贈、移築され、今に至ります。


小樽能楽堂


小樽能楽堂



小樽能楽堂 和茶盆



かつて北前船で讃岐(香川県)や阿波(徳島県)より運ばれた和三盆糖。くちどけが柔らかく上品な甘さが特徴です。その和三盆糖そのものの味を楽しめる「打ち物」(干菓子)は、木型を用いて手作業で作られる伝統和菓子。

「小樽能楽堂 和茶盆」は北前船が小樽に運んだ能文化をこの「打ち物」で表現。北前船を表す舟型や能の女面型の他、松竹梅などのおめでたい型を使い、小樽の和菓子職人の手で作りました。4種のお茶の風味を載せた和三盆をどうぞお楽しみください。


小樽能楽堂 和茶盆

小樽能楽堂 和茶盆

小樽能楽堂 和茶盆

小樽能楽堂 和茶盆

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