赤い魚の中で今や最上級に位置するキンキ

小樽港海の幸お届け便り vol.52

北海道では主に「キンキ」の名で呼ばれ、脂の乗りがとても良く、肉質も柔らかい美味な高級魚として親しまれている大きな目と口をもつ真っ赤な魚、正式名をキチジ(漢字では喜知次)と言います。キチジは、もともとは宮城県での名称のようですが、その他の地方名として、キンキン(北海道南部、青森県、秋田県)、メンメ(北海道東部)、メイセン(岩手県)、アカジ(茨城県)等とも呼ばれています。

カサゴ目カサゴ亜目フサカサゴ科に属する深海魚で、現在、赤い魚の中でも最上級に位置し、東北のキンキ、西南のノドグロと人気が二分されている超高級魚です。魚体の色が赤いこと、形状も似ていることなどから、金目鯛と混同されることもありますが、全く別の白身魚です。

刺身、しゃぶしゃぶ、焼魚、煮魚、干物、粕漬け、酒蒸し、鍋物、ムニエル、飯寿司など、色々な料理法で食され、小骨が少ない為、子どもや高齢者にも食べやすく、クセのない柔らかい白身にはたっぷりと脂が蓄えられ、口の中でとろけるような味わいがあります。肉質に含まれる成分は、タンパク質よりも脂質の方が多く、DHA・EPAも豊富でサンマやサバなどの青魚と同等です。ビタミンEも豊富で、味も栄養も優等生です。

生息域はサハリンから千島列島のオホーツク海およびベーリング海の深海や、日本列島の東部沖各地。特に、北海道南東沖の深海に生息しています。

主な産地は、北海道、青森、岩手、宮城などで、水揚げ量が最も多いのはやはり北海道です。北海道の網走漁業協同組合では「釣キンキ」という名称を商標登録して、ブランディングを行っています。特別指定の延縄船で行う延縄漁法により、登録された4隻の船(第21万泰丸、第36照福丸、第56万泰丸、第58勝喜丸)で獲れた網走沖産のキンキのみが「釣キンキ」として流通しています。傷が少なく、水揚げされてから直ぐ船上で箱詰めされるので、鮮度、質ともに最上級のキンキです。





海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


かつて江戸から明治にかけて日本各地と北海道を結んだ北前船という商船がありました。
その頃から小樽を大きく発展させてきた「春告魚」とは鰊のこと。
ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
小樽百貨UNGA↑は、小樽水産加工業協同組合とともに、この街を活かしてきた「海の恵み」を全国の皆様へお届けいたします。


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