日本人に最もなじみの深い青魚のひとつ「イワシ」

小樽港海の幸お届け便り vol.60

日本人になじみの深い青魚のひとつに上げられる「イワシ」は、一般的に日本では以下の3種類を指すようです。ニシン科のマイワシとウルメイワシ、そしてカタクチイワシ科のカタクチイワシです。

分類的にはいずれもニシン亜目ではあるものの、イワシ科という分類はありません。マイワシはニシン科マイワシ属、ウルメイワシはウルメイワシ亜科ウルメイワシ属、カタクチイワシはカタクチイワシ科カタクチイワシ属と別々のグループに分類されている魚です。

イワシ類は海面近くを群れで泳ぐ回遊性の魚で、古くから安い総菜魚として庶民に親しまれてきました。資源の変動が大きく、数10年周期で増減を繰り返すことでも有名です。かつては日本の総漁獲量の3割を占めるほどたくさん獲れ、安い魚の代表でしたが、1988年をピークにどんどん漁獲量が減り、価格も高騰しています。現在はアメリカなどからの輸入物が増え、日本の伝統的な干物や丸干しといった加工品も輸入物に頼るような状況です。

イワシは世界中の海洋国家の食文化において、主要なタンパク源のひとつです。日本では刺身、寿司、塩焼き、フライ、天ぷら、酢の物、煮付けなどにして食べたり、稚魚や幼魚はちりめんじゃこ、釜あげしらすや煮干しの材料になっています。
欧米でも塩焼き、酢漬け、油漬け、アンチョビなどで食用にされています。イワシは傷みやすいので、日本以外の国では、干物・缶詰・つみれなどの加工品として流通することが多く、刺身や寿司など生で食されている日本の食べ方は驚かれるようです。

イワシの名前の語源については諸説あります。漢字で「鰯」と書くように、陸に揚げるとすぐに弱って腐りやすい魚であることから「よわし」から変化したとの説や、貴族の食べ物ではない卑しい魚という意味で「いやし」に由来するなどの説があるようです。




海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


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ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
小樽百貨UNGA↑は、小樽水産加工業協同組合とともに、この街を活かしてきた「海の恵み」を全国の皆様へお届けいたします。


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