一度食べるとその美味しさが忘れられなくなる氷下魚(コマイ)

小樽港海の幸お届け便り vol.58

コマイは、日本では主に北海道で漁獲されています。知名度は高くありませんが、知る人ぞ知る魚です。鮮度がすぐに落ちるので、産地以外、鮮魚で流通することはほとんどなく、一夜干しや干物として販売されています。匂いに少々癖はありますが、軽く火で炙ってマヨネーズ、醤油、七味唐辛子などをつけて食べます。一度食べるとその美味しさが忘れられなくなる珍味で、お酒のアテとしてたいへん人気があります。

コマイはタラ目タカ科コマイ属のタラの仲間です。北海道で水揚げされる3種類のタラのうちの1種類です。マダラ、スケトウダラより小型のタラになります。北海道ではコマイのことを「カンカイ」とも呼び、ある地方によっては「コマイタラ」と呼ばれているようです。

コマイは、血液の中に凍結を防ぐための成分が含まれているため、水温が0℃以下になっても生きる続けることができます。氷が張った海の下にいるコマイを、「氷下待ち網漁」という氷の下に小型の定置網を仕掛けて獲る特殊な伝統的漁法で採ることから、漢字では「氷下魚」「氷魚」などと表記されます。

生息地はオホーツク海、北太平洋、ベーリング海、北海道周辺、青森から山口県までの日本海、青森県から宮城県までの太平洋など、浅い大陸棚の海域に生息しています。産卵期は1月から3月の寒い時期で、氷点下近い水温のところに産卵します。北海道の根室海峡はコマイの産卵場所として有名です。成長が早い魚で、約1年で体長20冂、2年で成魚となり、体調は40僂らいになります。

コマイの旬は12月から2月です。鮮度落ちが早いので、関東などの遠方で、鮮魚として出回ることは少ないですが、産地で食する新鮮なコマイは非常に美味です。とくに、塩焼きや煮付け、フライ、鍋物でおいしく味わえます。お勧めは、釣れたてのコマイを三枚に卸して身を凍結し、薄切りにしたルイベ(冷凍させてから解凍せずに刺身にして食べる郷土料理)です。バターのように舌の上でとろける味わいは極上品と言われています。




海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


かつて江戸から明治にかけて日本各地と北海道を結んだ北前船という商船がありました。
その頃から小樽を大きく発展させてきた「春告魚」とは鰊のこと。
ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
小樽百貨UNGA↑は、小樽水産加工業協同組合とともに、この街を活かしてきた「海の恵み」を全国の皆様へお届けいたします。


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