釣り魚として北海道では人気の「チカ」

小樽港海の幸お届け便り vol.93

女の子の名前のような魚の「チカ」は、北海道及び北日本の海に生息する海水魚です。キュウリウオ目キュウリウオ科に分類され、同属のワカサギと非常に似ています。最近ではしっかり区別されていますが、かつてはワカサギとして売られただけではなく、シシャモとして売られていたこともあったようです。

関東以南ではほとんど見かけることはありませんが、北海道では水揚量も多く、よく食べられる大衆魚です。釣りのターゲットとしても人気があり、一年中釣ることができます。とくに春から初夏にかけては子持ちの個体が増えるので狙い目です。

漢字では「千魚」と書き、これは水揚量が非常に多く、いくらでも取れるからという説と、サイズが小さい魚であるからという説があります。

チカとワカサギの決定的な違いは、背びれと腹びれです。チカは腹びれのほうが背びれより前方にありますが、ワカサギは背びれのほうが前にあります。またワカサギはどんなに大きくても15cm以下ですが、チカは20〜25cmほどになることもあり、体もふっくらしています。そして海水と淡水の両方に棲むことができるワカサギと違い、チカは海水でしか生息できません。

ワカサギより魚体が大きく、海水にしか生息しないため、刺し身も可能で、コリコリした食感を楽しむことができます。調理法はワカサギよりも幅広く、天ぷらやフライ、塩焼き、南蛮漬けなども向いています。小型のものは甘露煮や佃煮にされることもしばしばです。




海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


かつて江戸から明治にかけて日本各地と北海道を結んだ北前船という商船がありました。
その頃から小樽を大きく発展させてきた「春告魚」とは鰊のこと。
ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
小樽百貨UNGA↑は、小樽水産加工業協同組合とともに、この街を活かしてきた「海の恵み」を全国の皆様へお届けいたします。


小樽港 海の幸お届け便
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