鱈の漁場にいるからタラバガニ

小樽港海の幸お届け便り vol.23

カニの王様(キングクラブ)と呼ばれるタラバガニは、水産業の分野ではカニの一種として取り扱われ、重要な水産資源に位置づけられていますが、生物分類学上はカニではなくヤドカリに分類されます。

大きさは甲羅が25cmほどで、脚を広げると1mを超えてくるものもいます。食用として売れれる際は、茹でられた後なので赤くなっていますが、生体は背中側が濃い紫色、腹側が淡い黄色をしています。

名前の由来は、生息域がタラの漁場(鱈場[たらば])に重なることからそう呼ばれるようになったといい、漢字では「鱈場蟹」または「多羅波蟹」と書きます。

北海道沿海やベーリング海、アラスカ沿岸まで、10℃以下の寒い海に広く生息しています。日本で獲れるのは4月から5月にかけてのオホーツク海で、沖合底引き網や刺し網で捕獲されます。近年は乱獲や密猟などによって生息数が激減しているといわれ、収穫量はかなり少なくなってきています。そのため日本で売られているもののほとんどはロシアやアラスカからの輸入物になっています。

塩茹でや蒸し蟹として売られることが多く、缶詰にも加工されています。半透明の生身を刺身で食べることもありますが、加熱したものよりも繊維質が強く、旨みも薄いと言われています。ケガニやズワイガニとは違い、カニミソは通常は食べないようです。





海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


かつて江戸から明治にかけて日本各地と北海道を結んだ北前船という商船がありました。
その頃から小樽を大きく発展させてきた「春告魚」とは鰊のこと。
ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
小樽百貨UNGA↑は、小樽水産加工業協同組合とともに、この街を活かしてきた「海の恵み」を全国の皆様へお届けいたします。


小樽港 海の幸お届け便
このページの先頭へ