アワビは長寿をあらわす縁起物で熨斗の原型

小樽港海の幸お届け便り vol.56

アワビは、ミミガイ科の大型の巻貝の総称で、日本では北海道の南部から九州地方の沿岸部、水深20〜50mくらいの岩礁に生息し、アラメ、コンブ、ワカメなど主に海藻類を食べています。アワビの仲間は世界に約100種類ほど確認されていますが、日本で獲れるアワビは、クロアワビ(黒鮑)、メガイアワビ(雌貝鮑)、エゾアワビ(蝦夷鮑)、マダカアワビの4種類です。 そのうち市場で流通している活きた鮑のほとんどは、クロアワビとエゾアワビの2種類です。

アワビは言わずと知れた高級食材で、コリコリした歯ざわりが特徴です。刺身、水貝、酒蒸し、ステーキ、お粥などに調理されて食されます。ある地方では、活きの良い採れたてアワビを磯焼きにしたり、肝を珍味として食べるところもあります。

クロアワビは「生で食べるなら一番」といわれるほど刺身が美味しい種類で、メガイアワビは身が柔らかく、酒蒸しや煮アワビに適しています。エゾアワビはクロアワビの北方系亜種で食味はクロアワビに非常に似ています。マダカアワビは最大25僂曚匹砲覆觝任眤膩燭離▲錺咾如加熱することで最も美味しくなると言われています。

中華料理ではアワビを一度茹でてから干したものを「乾鮑」と呼び、大きなものは非常に高価かつ珍重されています。高級な干し鮑の産地として、日本の青森県や岩手県が知られていて、とくに大間町産の乾鮑や、大船渡市吉浜産の乾鮑は、香港で非常に高値で取引されています。

アワビ類全体での漁獲量(平成27年)は岩手県が最も多く、全国の4分の1を占め、次いで宮城県、北海道の順となっています。北海道から三陸にかけては主にエゾアワビが獲れる産地です。昔からアワビは高級食材ですが、年々漁獲量は減少し、成長に時間がかかることもあり、更に高価なものになってきています。このままでは資源枯渇が懸念され、保護のため各地で稚貝の放流なども行われています。

アワビは古来より長寿をあらわす縁起物で、最高級の贈り物として扱われてきました。古くは、古代中国より不老不死の薬としても信じられ、珍重されてきました。日本でも昔から愛されてきました。現在、日本で贈答の際に欠かせないものとして熨斗があります。実はこの熨斗とは、「熨斗アワビ」の略です。アワビを薄く削いでいったものをいったん乾かし、さらに水で引き伸ばしたものが、本来の熨斗アワビです。長寿をもたらす食べ物とされていたアワビを薄く伸ばして乾燥させたものを、縁起物として贈り物に添えたのが始まりと言われています。現在では簡略化され、熨斗は黄色い細長い紙を紅白の紙に包んだものになりました。





海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


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ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
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