海水でも淡水でも住める適応力の高いワカサギ

小樽港海の幸お届け便り vol.65

日本の冬の風物詩のひとつともされる凍結した湖でのワカサギ釣りは、結氷した湖面にアイス・ドリルという専用の道具で20cmほどの穴をあけ、その穴からワカサギを釣り上げるものです。氷上でのワカサギ釣りが有名になったため、ワカサギは淡水性の魚だと思われているようですが、実際は河川の下流域から、沿岸の海域まで幅広く回遊する魚でした。

淡水のみでも生きられるため、全国に放流され、現在は本州の利根川および島根県以北から北海道まで分布が広がりました。漁業としては、琵琶湖、小川原湖、山中湖、霞ヶ浦、北浦、宍道湖、諏訪湖など全国各地の湖沼で漁が行われ、佃煮や煮干しなど、沢山の名産品になっています。非常に美味しい魚で、空揚げや天ぷら、フライなどの揚げ物が有名です。

キュウリウオ科に属し、近縁種のチカと酷似していますが、背びれの後ろに小さなアブラビレがあり、腹ビレが背ビレより少し前方についていることで見分けられます。地域にもよりますが、産卵期は冬から春にかけてで、寿命は約1年とされています。産卵後に親魚はほとんど死にますが、北海道や野尻湖などの寒冷な地域では2年魚、3年魚も見られるようです。

ワカサギは綺麗な水質に棲むイメージがありますが、実際は適応力が高く、水質悪化にも強いため、放流されて全国に広がったようです。水質良好であることを表現する意図で「ワカサギが棲める○○湖」といった解説がなされることがありますが、むしろ「ワカサギしか棲めない」とみる方が妥当な場合もあるようです。




海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


かつて江戸から明治にかけて日本各地と北海道を結んだ北前船という商船がありました。
その頃から小樽を大きく発展させてきた「春告魚」とは鰊のこと。
ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
小樽百貨UNGA↑は、小樽水産加工業協同組合とともに、この街を活かしてきた「海の恵み」を全国の皆様へお届けいたします。


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