『鍋壊し』の異名をもつ北海道の郷土料理「カジカ鍋」

小樽港海の幸お届け便り vol.84

北海道の冬の味覚として広く食べられている郷土料理「カジカ鍋」は、昔から『鍋壊し』の異名がついています。その由来は、「箸でなべ底を突っついて壊してしまいそうなくらい美味しいから」だそうです。

カジカ科に属する魚の種類は非常に多く、世界で約300種、日本でも90種ほどが知られています。国内において東北より南でカジカと言えば、川魚のカジカを指すようですが、東北より北、特に北海道では海魚のカジカを指します。今回は北海道で「カジカ鍋」によく使われる種類について記載します。

北海道でカジカと言えば「トゲカジカ」を指しますが、一般的にトゲカジカと呼ばれることはほとんどありません。亜種の「ギスカジカ」も区別されることはほとんどなく、北海道では、この二種類を「カジカ」もしくは「マカジカ」と呼んでいます。

カジカは産卵期である冬季が一番美味とされ、その美味しさはアンコウ鍋にも匹敵すると言われています。味付けは家庭によって異なりますが、一般的には味噌ベースで、雑味がなく上品な甘味があり、柔らかい身とゼラチン質の皮が食欲をそそります。また、カジカの人気部位の肝もコクがあり、海のフォアグラと呼ばれています。

カジカ鍋の調理のポイントはじっくりと煮込むことです。時間をかけるほど美味しく仕上がります。皮の部分はプルプルとしたゼラチン質でお肌にも嬉しいコラーゲンがたっぷり。食べ応えがあり、身も心も温まる北海道の郷土料理「カジカ鍋」を是非一度、味わってみてはいかがでしょうか。




海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


かつて江戸から明治にかけて日本各地と北海道を結んだ北前船という商船がありました。
その頃から小樽を大きく発展させてきた「春告魚」とは鰊のこと。
ここから始まった小樽の水産加工の歴史は創業100年を超える企業を作り出してきました。
小樽百貨UNGA↑は、小樽水産加工業協同組合とともに、この街を活かしてきた「海の恵み」を全国の皆様へお届けいたします。


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