昆布を食べて育つ利尻や羅臼のエゾバフンウニ

小樽港海の幸お届け便り vol.97

世界で800種以上、日本では100種を超えるウニが生息していますが、国内で食用となるのはエゾバフンウニ、キタムラサキウニ、バフンウニ、ムラサキウニ、 アカウニ、シラヒゲウニの6種類です。

北海道では「ガンゼ」とも呼ばれるエゾバフンウニは、オオバフンウニ科オオバフンウニ属の一種で、身が鮮やかなオレンジ色をしています。身の色から、キタムラサキウニなどが「白」と呼ばれるのに対して、「赤」と呼ばれることもあります。濃厚でくせになる味わいが魅力で、ウニの中でも高級品として扱われ、特に利尻や羅臼で獲れるものは利尻昆布や羅臼昆布を食べて育つため、味は絶品と言われています。

大きさは殻径が4〜6cm、殻高が2〜3.5cmほどの扁平した饅頭型で、全体が棘で覆われていますが、キタムラサキウニなどのようには長い棘ではなく、5〜7mmと短めです。全体の色は個体差が大きく茶褐色や赤褐色の他、灰褐色や黄褐色のものなど様々です。

生息域は、太平洋側では福島県以北、日本海側では山形県以北に分布していますが、国内で流通しているエゾバフンウニのほとんどが北海道産です。北海道産のウニは貴重な資源であるため、獲りすぎることのないよう産卵時期や繁殖時期など、場所に応じて禁漁期間が設けられています。場所によって獲れるウニの種類や旬の時期が違うので、北海道ではほぼ1年を通し、どこかの漁場でウニ漁は行われています。

エゾバフンウニのおおよその「漁期=旬」の目安としては、渡島12月〜9月、石狩・後志5月〜8月、宗谷4月〜9月、根室12月〜翌6月となっています。

ウニといえば寿司ネタのイメージが強くあるように、まずは何も手を加えず、そのまま生で食べるのが最もメジャーな食べ方です。磯の香りや独特の風味を堪能することができ、ウニ本来のうまみを楽しめるのが魅力です。寿司ネタ以外に、お刺身やウニ丼として召し上がるのもおすすめです。生以外は、福井県の名産品「越前ウニ」のように塩漬けにして加工した「塩ウニ」があります。生ウニとは違った食べ方として各地で楽しまれています。




海と歴史を刻む街から口福のおすそわけ。「小樽港 海の幸お届け便」


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