小樽物語
OTARU “THE” STORY vol.6
北海製罐第3倉庫
北海製罐小樽工場第3倉庫は、明治末期、北洋漁業の発展による缶詰製造の興盛に伴い設立された北海製罐倉庫(株)の3番目の倉庫として、小樽運河完成の翌年1924(大正13)年に新しく小樽港内に出現した埋立地に建てられました。鉄筋コンクリート造4階建。
サケ・マスの缶詰用の缶を保管する倉庫として、各階5つに区分された収納室、運河側の外壁には、停泊する船へ製品を効率よく運搬するためのスパイラルシュートやリフト、人が移動する階段など、合理的な設計と当時の最新技術が用いられました。
第3倉庫は、運河とともにその歴史を刻んできた象徴的建造物であり、小樽の発展に欠かせなかった施設群は市の歴史的建造物に指定され、その景観は今も多くの市民から愛されています。
2021年、築後100年近くが経ち、老朽化による維持管理に沢山の費用がかかることを理由に、保有する北海製罐株式会社が第3倉庫を解体することを小樽市に申し入れしたところ、市民からの存続を切望する声が多く集まり、2022年、北海製罐株式会社より小樽市へ無償譲渡されました。現在、この倉庫の保全と活用を軸に小樽独自の魅力を創造しようとNPO法人の活動もスタートし、北運河と呼ばれるエリアが再び盛り上がりを見せています。
小樽百貨UNGA↑と小樽北運河のシンボルである北海製罐(株)のコラボによる「北海美味撰HOKKAICAN」。美味しい海の幸を缶詰にしてお届けします。缶詰の中身は、北前船が寄港していた根室で創業40年以上の歴史を誇るマルユウ。その缶詰づくりの手法は、新鮮で美味しい地元の食材にこだわり抜いて、最高品質の缶詰をつくるという、シンプルで妥協のない想いを開業当初から大切に守り抜いています。
北海美味撰HOKKAICAN
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