南北に湾曲して走る小樽運河の北部は、通称「北運河」とよばれています。造成された当時の河幅40mが今でもそのまま遺っており、漁船やクルーザーが停泊し、かつて艀(はしけ)がひしめていた光景をほうふつとさせます。
そのなかで、ひときわ輝きを放っているのが、明治中期にできた「旧渋澤倉庫」(澁澤倉庫の名称はまもなく旧遠藤倉庫に変更されます)です。もともと、鰊漁で財を成した実業家・遠藤又兵衛などが建てた二棟の倉庫をに大きな屋根掛けをする、という独特の形状をしています。

渋沢は「日本資本主義の父」と呼ばれ、2024年発行の新一万円札の肖像画にもなりますが、多くの会社を創業、経営をしたことで知られています。 倉庫業については「渋沢倉庫株式会社」を設立し、東京以外の初めての視点として小樽にも進出しています。その倉庫は、1991年に小樽市の歴史的建造物に指定され、現在はライブハウスやカフェとして利用されています。
さらに北上して北運河の端まで行くと、大きな石造倉庫が3棟立ち並んでいます。それらは全て小樽市の歴史的建造物に指定されています。向かって左側手前から旧増田倉庫、旧広海倉庫、旧右近倉庫でいずれも明治中期に建てられました。

北前船主の増田又右衛門により、明治36年に建てられた旧増田倉庫は、木骨石造倉庫群のひとつで、切妻屋根、洋風のトラス構造など典型的な小樽の倉庫建築です。
旧増田倉庫の北隣にある旧広海倉庫は、これも北前船主の広海二三郎が明治22年に建てた倉庫です。小樽での木骨石造大型倉庫の最も古い例で、その建築技術と工期の短さはその後の小樽での倉庫建築のモデルとなっていきます。

そして3棟並んだ倉庫群の北の端に立つ大型倉庫が旧右近倉庫です。明治27年に建てられました。北前船主・右近権左衛門が建てたもので、建築当初は明かり採りのための「腰屋根」が設けられていました。20年ほど前の強風で一部損壊しましたが、屋根を現在の形にし、修復を行っています。建物内の面積としては小樽でも最大の倉庫です。
さらに北運河周辺には大きな運河公園もあり、奥には国指定重要文化財の旧日本郵船株式会社小樽支店が建っています。北運河界隈は堺町通りなどの一般的な観光スポットとはまた違った趣があり、小樽の歴史を体感するにはとてもおすすめの散策スポットです。

| 店舗名 | PRESS CAFE |
|---|---|
| 住所 | 北海道小樽市色内3丁目3-21 |
| アクセス | JR小樽駅から徒歩で約20分 |
| 電話 | 0134-24-8028 |
| 営業時間 | 11:30~22:00 |
| 定休日 | 木曜日 |
| サイト | 詳細はこちら |
小樽を、贈る。
運河を臨む「旧小樽倉庫」から、
北前船とともに歩んだ「小樽の物語」を
お届けするUNGAPLUSより、
「小樽の巡りどころ」をご紹介します。
「小樽」をどうぞお楽しみください。
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小樽観光 よくある質問(FAQ)
はじめて小樽を訪れる方からよく寄せられるご質問にお答えします。
Q. 小樽へのアクセス方法は?
札幌から最も便利なのはJR函館本線で、札幌駅から小樽駅まで快速「エアポート」で約32分です。新千歳空港からも乗り換えなしで約75分と、道外からの観光客にもアクセスしやすい立地です。
Q. 小樽観光の所要時間はどのくらい?
運河周辺や堺町通りなどメインエリアをゆっくり回るなら半日〜1日が目安です。ガラス工房体験やオルゴール堂、食事を加えると1泊2日あるとより充実した旅になります。
Q. 小樽運河はいつ行くのがおすすめ?
夕暮れ〜夜がとくにおすすめです。石造倉庫沿いにガス灯が灯り、水面に反射する光景は小樽を代表する景色です。冬季(1〜2月)には「小樽雪あかりの路」が開催され、幻想的な雰囲気が楽しめます。
Q. 小樽でぜひ食べるべきグルメは?
寿司・海鮮丼・海鮮焼きがとくに有名です。小樽は「寿司屋通り」と呼ばれるエリアがあるほど寿司の名店が集まっています。また、地元スイーツとしてルタオのチーズケーキやソフトクリームも見逃せません。
Q. 小樽ガラス・オルゴールはどこで買える?
堺町通りに体験工房やショップが集中しています。北一硝子などガラス製品の専門店、オルゴール堂本館など、通りを歩くだけで多くのショップに立ち寄れます。
Q. 小樽の観光スポットは徒歩で回れる?
小樽駅〜運河〜堺町通りはすべて徒歩圏内(駅から運河まで約10分)です。主要スポットはコンパクトにまとまっているため、レンタカーなしでも十分に観光できます。
Q. 小樽観光のベストシーズンはいつ?
季節ごとに異なる魅力があります。夏(7〜8月)は気候が穏やかで散策に最適、秋(9〜10月)は紅葉と海鮮が楽しめます。冬は雪景色と「雪あかりの路」、春は観光客が比較的少なく落ち着いて回れます。
Q. 小樽に温泉はある?
小樽市内には天然温泉を持つホテルや旅館が点在しています。また、小樽から車で約30〜40分の朝里川温泉郷は、山間の静かな温泉地として人気があります。
Q. 小樽で子ども連れでも楽しめるスポットは?
体験型のガラス工房(吹きガラス・サンドブラストなど)は小学生から参加できるプランがあります。また、小樽水族館(祝津エリア)はアザラシやイルカのショーが楽しめるファミリー向けスポットとして人気です。
Q. 小樽から日帰りで行ける観光地は?
札幌(約32分)はもちろん、余市(ニッカウヰスキー蒸溜所・約20分)、積丹半島(夏の青の洞窟クルーズ・約1時間)などが人気の日帰りコースです。小樽を拠点に北海道西部エリアを広く楽しめます。

